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桃畑の近況

桃畑の近況

蕾(つぼみ)がしっかりと色づき、大きく膨らんできています。早い花はすでに開花し、農家のあいだでは花のつき方や長期の気象予報が話題になってきます。

今年の春はポカポカ陽気の日や真冬並みの積雪を記録した日が入り乱れ、気温の変動が大きかったためか、今の時点で花芽の生育にばらつきがある状態です。また、まだまだ強い寒気が入ることもあるようで遅霜に警戒しています。

思えば昨年も、4月下旬と大型連休期間中の遅霜により結実不良となってしまった品種もありました。

桃は通常、限られた養分を有効に使うために、8割程度の蕾を除去する摘蕾(てきらい)という作業を行うのですが、あまりキッチリ摘蕾してしまうと、霜害に遭ってしまったときに結果数が不足してしまうリスクがあります。そこでできるかぎり霜害による損失リスクを抑えるため、通常より甘めに摘蕾(間違いなく不要な蕾だけ落としておく)した上で、霜害の心配がなくなり次第、しっかり摘花(てきばな)していくことにしました。

一方で、花や幼果を取り除く時期を誤ると品質低下につながるので、タイミングの見極めが大切です。

これからしばらくは、いくつもの天気予報を見ながら、慎重に摘雷・摘花をする日々が続きそうです。

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