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2022年 桃のふりかえり

2022年 桃のふりかえり

こんにちは。プログレスファームの細野善寛です。

標題の「桃の振り返り」に先立ち、まず、今年もたくさんの方に当農園の桃をお求めいただき、本当にありがとうございました。

今年もオンラインショップだけでなく、業務用途での卸売り(スーパーマーケット、レストラン)といった様々なチャネルで桃をお届けできたことに加え、新たなチャネル(JAながの)も加わり、より多くの方に当農園の桃をお召し上がりいただけたことに心から感謝しております。ありがとうございました。

今年の桃に関しては、遅霜の被害もなく十分な着果数を確保できたことから、摘果の過程において秀品率を高めることができました。また、果実は適度な降水と日照により順調に生育し、良い仕上がりとなり、お客様からも好評のお声をいただきました

集計したところ、昨年の霜害の反動と幼木の成長もあり、収穫量は約2.0倍、格外率※は約17%となり、期初の目標値は全体として達成となりました。※出荷量のうち加工用となった量です。明らかな格外果で畑に残置したものや生理落果したものは含まれません。

収穫量が前年対比で急増しましたが、アルバイトの方や有志の方の協力をいただきながら、なんとか乗り越えることができました。ありがとうございました。 

 

今シーズンにアップデートした点は次のとおりです。

全般
標準化のため作業内容を全て文書化しました。
アルバイトの方と一緒に作業し、適期作業の精度が上がりました。
栽培
満遍なく全体に光が入るように意識して剪定しました(結果、今シーズンの果実品質の向上と翌シーズン以降の良い芽の確保ができたと思います)。
伸縮支柱を大量購入し、効率よく十分に枝支えができました。
収穫
より衛生的に果実を取り扱うため、収穫や選果に用いる手袋は専用とし、採果カゴやコンテナを直接地面に置かないルールとしました。
収穫物を軽トラックで運搬する際に遮熱シートをかけるルールとしたため、より良い状態で持ち帰ることが可能となりました。
取り扱い
より衛生的に果実を取り扱うため、選果作業前に手をハンドソープで洗浄しペーパータオルで拭き取るルールとしました。
音声式重量選別機と選果台のレイアウトを人の動線に合わせた形にし、作業効率を改善しました。
選果時のバリエーションを日によって絞り込み、作業効率を改善しました。
販売
新植した桃(昴紀、美郷、夏雄美)を初出荷できました。
JAながのに初めて出荷しました。
段ボール箱に同梱する商品説明の紙が果実の水分でシワシワにならないよう、クリアファイルに入れました。
人件費や燃料費、資材費等の上昇を踏まえた価格改定をしました。

来シーズンに向けての課題は次のとおりです。

全般
管理文書の更新
園地拡大の検討
栽培
動画マニュアルの作成検討
土壌分析を踏まえた施肥設計の実施
成績不良品種/不良木の伐採
極晩生種の農薬散布見直し
収穫
動画マニュアルの作成検討
収穫時期に応じた出荷先の選択(個人向けは最盛の収穫時のものとする)
収穫ピークのより正確な予測
機動的に収穫をお手伝いいただけるボランティアの方・アルバイトの方の確保
荷下ろし場所の整地検討(土間コンクリート)
取り扱い
動画マニュアルの作成検討
アルバイトの方へのより丁寧なレク(指の跡がつかないような取扱い方法、玉の全周チェック)
販売
時期を2期制(前半・後半)から3期制(前半・中盤・後半)にする(極早生品種が増産できる見通し)
2022年は規格以上の品物が入っていた可能性がある旨を表記(2022年は優規格でもキズやサビが少なめだったため)
日時指定は承れない旨、異なる品種の同時発送は承れない旨の表記を強調(収穫や選果の段取りが困難)
直販の下請けを取りやめ
荷姿の再検討(桃;PSPトレーからソフトトレーへ、ネクタリン;1.8kgから2.5kgへ)
販売価格の改訂、桃と栗のクロスセルに向けたインセンティブの検討
段ボールに同梱する商品説明の紙をネットからダウンロードできるようにする

2023年もよりよい桃をより多くの方にお届けできるよう、取り組んでいきたいと思います!今後ともよろしくお願いいたします。

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