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2022年 小布施栗の振り返り 2022年 小布施栗の振り返り

2022年 小布施栗の振り返り

こんにちは。プログレスファームの細野善寛です。

ブログやSNSの更新が少し滞っていました(が、ようやく振り返る余裕も出てきたので、これから「時差投稿」しながら再始動します!)。

 

標題の「小布施栗の振り返り」に先立ち、まず、今年もたくさんの方に小布施栗をお求めいただき、本当にありがとうございました。

今年もオンラインショップだけでなく、町営「森の駐車場」での対面販売、業務用途での卸売り(栗菓子店、スーパーマーケット、レストラン)といった様々なチャネルで小布施栗をお届けでき、また、それぞれのチャネルで新たなお客様にご縁をいただけたことに心から感謝しております。

 

さて、今年の小布施栗に関しては、春先の凍霜害の影響もなく、表年となったため着果数は十分でした。また、果実は適度な降水と日照により順調に生育し、味良く・薫り高い小布施栗となり上出来となりました。

集計したところ、収穫量は約2.5倍、正品率※は約88%となり、期初の目標値はほぼ達成となりました。※収穫量に対し出荷できた量です。明らかな格外果で畑に残置したものは含まれません。

収穫量が急増したため、有難いことではあるのですが、今年は体力的になかなかキツかった・・というのが正直な所です。

 

今シーズンにアップデートした点は次のとおりです。

全般
標準化のため作業内容を全て文書化しました。
栽培
表年の見通しを踏まえて枝を多めに剪定しました(結果、Lサイズの割合が増えました)。
ガーデンバスケットを導入し残渣の効率的な取り扱いが可能となりました。
収穫
栗の収穫で使用する採果カゴは泥で汚れやすいため、栗専用としました。
収穫量が増加したため、アルバイトの方やボランティアの方と収穫作業を行いました。
途中、隣接する畑の収穫作業を受託しました。この栗を当園の栗と確実に分離するために、作業時間や取り扱い工程におけるコンテナを分けて区別しました。
取り扱い
外水道で腰を曲げずに果実を洗浄するため、流し台を新設しました。
洗浄レベルを上げるため、都度洗浄水を総入れ替えすることにしました。
洗浄で発生する残渣を濾しとる網を下水桝に設けました。
マイナス2度で保管できる小さな業務用冷蔵庫と、そこに格納するためのコンテナを導入しました。
コンテナでの冷蔵保管にあたっては、ばんじゅう袋を活用しました。
販売
発生が少ないMサイズの販売を行いませんでした。
栗の水分でシワにならないよう、同梱の紙をクリアファイルに入れました。
栗1kg規格について、専用の箱が調達できたので、荷姿を変更しました。
業務のお客様向けの荷姿(5kg以上)を決めました。
業務のお客様向けの価格について、選別作業の内容に応じた価格設計としました。
人件費や燃料費、資材費等の上昇を踏まえた価格改定をしました。

 

来シーズンに向けての課題は次のとおりです。

全般
管理文書の更新
園地拡大の検討
栽培
成績不良木の間伐
栽培面積拡大を踏まえた段取りの見直し
効果的な防除が可能となる剪定
裏年を見越した剪定
落葉拡散を防止するネットフェンスの設置
草刈り回数の削減
早生の木と晩生の木を見える化するための目印導入
クリイガアブラムシ、クリシギゾウムシ、モモノゴマダラノメイガによる虫害果を削減するための薬剤散布内容の検討
収穫
収穫ピークのより正確な予測
機動的に収穫をお手伝いいただけるボランティアの方・アルバイトの方の確保
収穫に伴う体の痛み対策
休息日の確保
取り扱い
夜間作業時の照明確保
各作業時間のより正確な把握
販売
台風等により延着が見込まれる場合の発送可否基準の検討
取り扱い工程での作業時間精査を踏まえた販売価格の再検討
対面販売時のQRコード決済導入の検討
クロスセルに向けたインセンティブの検討

  

収穫や販売が一区切りを迎えて「振り返り」というタイトルで書きましたが、栽培面ではまだ栗の毬(いが)の焼却処分がすこし残っているほか、落葉が始まれば落葉の回収・焼却処分という大仕事が残っています。急ぎの仕事ではないものの、まだまだ「栗仕事」は続きます〜!

(写真のお菓子は当農園も納めさせていただいている町内の栗菓子屋さん「小布施堂」さんの「朱雀(すざく)」というお菓子です。年に一度、これをいただくのを楽しみにしています)

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