Jul 05, 2020
桃の枝を支える支柱
6月下旬頃から少しずつ、果実が大きくなってきた枝の下に支柱を入れています。
桃の果実は収穫する頃には1玉200〜400g程度にまで成長します。こうなると重さで細い枝は垂れ下がり、そのままにしていると太い枝は重みで折れてしまいます。
折れてしまうと、果実が商品にならないばかりではなく、枝がなくなるので将来の果実までを失うことになります。
また重みで枝が垂れ下がってくると、葉や果実が光を受けにくくなるうえに、植物ホルモンの働きが損なわれて樹の勢いがそがれてしまいます。
支柱を入れる作業によって、枝を支えて実った果実が守られるのと同時に、桃の樹の元気が保たれるようです。
先週末は雨天で袋がけの作業が足止めされたのをいいことに、ほとんどの枝の下に支柱を入れてきました。
こんな風に、枝受けがついた支柱で枝を持ち上げ、支柱の足を地面にしっかりと突き刺します。
単純作業に見えますが、なるべく地面から垂直にたてることと、簡単に外れてしまわないように枝と地面の両方にとっかかりを作ってやること、そしてSS(スピードスプレイヤー)やモア(乗用草刈機)などの通り道を意識するなど、案外よく考えないとできない作業なので、時間もかかります。
支柱で支えた樹の全体像はこんな感じです。
ところで現在使っている支柱の8割ほどは、以前耕作していた方から安く譲っていただいたものです。鉄製の頑丈な支柱ですが、枝の重みや機械に当たった衝撃で足が曲がったり枝受けが破損してしまったものが多くあり、DIYでパイプをカットして枝受けを新しく付け替えました。
低いところに出ている枝は短い支柱で支えるので、少し短くなっても案外ちょうどよかったり。うまく使えて良かったです。
ちなみに残り2割は新調しました。ばかにならない出費でしたが、無駄のないよう必要十分な投資ということで納得しました。大事に使います。