Jan 01, 2025
2025年 新年のご挨拶
新年のご挨拶を申しあげます。
昨年も多くの皆さまにプログレスファームをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
昨年は凍霜害や台風などの大きな自然災害がなかったこと、開園時に植えた果樹が成長したこと、パートや日雇いのなどの皆さんに尽力いただけたことから、生産量を伸長することができました。
おかげさまで、また新たなシーズンを無事に迎えられることは本当に有り難く、支えてくださる多くの方々に心から感謝しております。ありがとうございます。
昨年の年初に掲げた次の5つの目標は、概ね4つを実現することができましたが、残念ながら1つは充分とは言えませんでした。実現できなかったもの(広報)については、また改めて対応を検討したいと思います。
- 秀品率の更なる向上
- 生産が不安定なプルーンから撤退しました。これにより、その他の品種により注力することができました。
- 外部の方の力を借りて新たに効果的な防除歴を検討・採用し、温暖な気候に伴う害虫増にも関わらず、秀品率を向上させることができました。
- 防風対策については検討しましたが、今期の対応は見送りました。
- 自前での出荷・販売体制の強化
- 等級基準などを見直し、従来の3階級(特秀/秀/優)から2階級(秀/優)に見直すなどし、大幅に効率的な作業を実現しました。
- 効率的な選果の実現に向けて、外部の方の力を借りながら詳細な分析を行い、来期に向けた手順の見直しを予定しています。
- 実需者の方への営業については、シーズン中にご紹介や引き合いを頂き、販売拡大に繋げることかできました。また、秋には来シーズンに向けて充実した商談ができました。
- 働き手の確保
- 就業規則を整備すると共に労務管理に伴う各種ツール、保険等を整備し、運用することができました。
- 季節労働(パート)の方を募集・採用し、とても楽しく、良い仕事をして頂けました。
- JGAP認証の更新
- 特段の大きな指摘なくJGAP認証を更新することができました。ただし、認証料が上昇し、費用対効果の面で課題を残しました。
- 食品安全や労働安全に関しては、教育訓練を通じて、スタッフ皆が同じレベルで対応できるよう努めました。
- 適切な広報の実施
- 広報については、ブログ記事に拡散力(営業力)が乏しいことなどを理由に頻度を落としました。
- その他の広報(Instagram等)に充分に取り組めませんでした。
私たちは、2025年も引き続き「確かなフルーツをお届けします」「持続的な農地の活用に責任を持ちます」をミッションとして、より良いフルーツをたくさんお届けできるよう、取り組ん参ります。
そして、今シーズンの成長のために取り組みたい目標は次の5つです。
- 生産力の増大に耐える体制の整備(必要な投資の検討、労務面の体制整備)
- 秀品率の向上(品種特性に合わせた生産手順の見直し、天候見通しを踏まえた病害虫対策)
- 自前での出荷・販売体制の強化(更に効率的な選果の実現、実需者等への販売強化)
- 第三者認証に依らないGAP実践の取り組み(長野県GAPの実践、実践状況の公開等による第二者監査の実現)
- 適切な広報の実施(継続可能で目的にかなった広報の検討と実現)
今シーズンも資材・農薬・肥料・燃料・人件費の水準は高止まりすると見込まれ、特に人件費は2030年までに急速な引き上げが求められる見通しです。
今シーズンは、それらの将来的なコストアップにも耐えられるよう、単純に前期と同じではなく、ひとつひとつの作業や資材の意味を見つめ直し、原価低減に努めると共に、働いていただきやすい環境を整えて、適切な原価・付加価値を実現していきたいと考えています。
本年もプログレスファームをよろしくお願いいたします。
新しい年が皆さまにとって幸せな一年となりますよう、心よりお祈りしております。
プログレスファーム
細野善寛 細野友