Mar 08, 2020
桃の剪定終了!
本日桃畑の剪定(せんたい)作業が終わりました。
今年は記録的な暖冬と言われ、先日発表されたソメイヨシノの開花予想も長野市で4月1日とかなり早く、農作業も前倒しになると予測されたため、なかなか終わらない剪定作業に焦る気持ちがありました。
桃は当園で最もボリュームのある作物なので、これで何とか次の作業に進むことができると、ホッとしています。
さて、2月から1ヶ月以上取り組んできたこの剪定作業。全ての枝という枝の要不要を見極めて切っていく地道な作業です。そこそこ体力も使い、根気のいる作業ですが、僕は農作業の中でも比較的大きな達成感を得られるので、好きな作業のひとつです。
剪定作業の楽しみ1.美しい風景
冬は空気が澄んでいて、遠くまで見渡せます。はしごの上から作業の合間にふと目線をあげたとき、遠くに見える北は高社山、西は北信五岳の山々を見ると清々しい気持ちになります。
剪定作業の楽しみ2.時折のぽかぽか陽気
朝夕は寒く、日中の気温が上がらない日もありますが、お天気のいい昼の10時頃〜14時頃にさしてくる陽射しのあたたかさは格別です。普段の寒さとの対比でご褒美のように感じられます。
剪定作業の楽しみ3.終わったときの達成感
剪定は不要な枝を切り落とす作業ですが、そう単純なものでもありません。「ここに結果させたいな」「将来ここに枝を置きたいな」と思い描きながら「果物をならせながら樹型をつくる」というという大事な作業です。
基本的には一定のロジックに従って剪定していくのですが、これが存外難しく、今年(単年)の収量を追うことと、将来の収量を確保することが相反するようなパターンの時はどう切るべきか悩みます。
思い描いた樹型に近づいているかを確認するという意味では「答え合わせ」、今年どんな収穫ができるかどうかの出発点という意味では「答案」です。
果たして「採点」がどうなるのか、楽しみなような、ハラハラするような、、、スリルがあります(笑)。
そんな剪定作業はそろそろ終わりますが、まだシーズンは始まったばかり。次の作業にも丁寧に取り組んでまいります。