昨年も多くの皆さまにプログレスファームをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
今年は当農園にとって5シーズン目となります。
昨年は春先の霜害により収穫量が少なく、また、夏から秋にかけての暑さが虫害の多発を招くなど生産にとって厳しい一年となりましたが、おかげさまで新たなシーズンを無事に迎えられることは本当に有り難く、支えてくださる多くの方々のお陰と心より感謝しております。
昨年の年初に掲げた次の3つの目標については、2つ実現することができましたが、残念ながら1つは実現することができませんでした。実現できなかったもの(週休制)は今後どうするのか、対応を改めて検討したいと思います。
私たちは、2024年も引き続き「確かなフルーツをお届けします」「持続的な農地の活用に責任を持ちます」を私たちのミッションとして、より良いフルーツをたくさんお届けできるよう、最大限の力を注いで参ります。
そして、今年、農園の成長のためチャレンジしたい目標は次の5つです。
今シーズンもひきつづき資材・農薬・肥料・燃料・人件費の水準は高いと見込んでおり、価格の見直しが必要と考えています。それでも、昨年ほどの引き上げをお願いしなくて済むよう、ひとつひとつの作業や資材の意味を見つめ直し、ムダを排除し、原価低減を実現していきたいと考えています。
本年もプログレスファームをよろしくお願いいたします。
新しい年がみなさまにとって幸せな一年となりますよう、心よりお祈りしております。
プログレスファーム
細野善寛 細野友
]]>ブログを通じて農園のことを気にかけていただいている方には申し訳ないなと感じながらも、半年ほど更新を停止していました。
というのは、ブログへの来訪者はどうも同業者など関係者が多いようでして、誰のための発信なのか・何のための発信なのか・・書き手自身が疑問を感じるようになってきたからです。
今まではお客様に「こんなことできました!」と言いたくて書いていたので、それで良かったのですが、ブログの内容が栽培や経営に関することが中心だったせいか、関係者に見つかるようになり、見る人が見れば単なる露出狂?!のような格好となってしまったのだと思います。
就農してまもなく4シーズン目を終えますが、日々様々な工夫をするなかで、「秘密にすることでもないけれど、わざわざ世にさらすことでもない」ということも増えました。
ドライな言い方になりますが、目的に結びつかない行動は無用であるとするならば、農園の発信にどのような目的を持たせるのか。目的に適った発信の手段はどのようなものか。今一度考えたいと思います。
なんとなくですが、noteあたりに書くのもいいかな・・と思っていますが、どうでしょうね・・。
ということで、こちらの更新はちょっと休止いたします。(応援してくださる方、元気でやっておりますので、ご心配無用です!)
]]>プログレスファームの細野善寛です。
この度は沢山の皆さまから当園のフルーツをご注文いただき、ありがとうございました。
商品によっては早くも品切れとなり、お買い求めいただけなかった皆さまには申し訳ございません。
在庫が少ないものもありますので、早めのご注文をお願いいたします。
今日もご注文いただいたフルーツはすくすくと生育中です。発送まで、畑の様子などをニュースレターでお知らせしますので、楽しみにお待ちください。
また、ご予定などでお受け取りが難しくなった場合は、こちらのラインでご連絡をお願いいいたします。
ところで、ご注文手続き(特にShopPay決済とマイページ)に関してご質問をいただいております。 ご不便をおかけしたお客様には申し訳ございませんでした。
これについてFAQ(よくある質問と回答)を記載しましたので、ご確認のほどお願いいたします。
]]>昨年も多くの皆様に当園のフルーツをお求めいただき、誠にありがとうございました。今期も農園を継続できるのは皆様の日頃のご愛顧のおかげと心より感謝申しあげます。
昨年を振り返ると、春は霜害もなく、夏までは平年並に近い気候で推移し、桃は一部の品種で内部障害が発生したものの全般的に上出来、栗も適度な降水と日照により豊作となりました。経営面では食品安全・環境保全などへの取り組み状況を第三者機関に評価いただき「JGAP認証」を取得することができました(なお、残留農薬検査では「検出せず」の結果です)。
今シーズンは、一昨年同様、果樹にとって“早すぎる春”の到来から始まりました。当地の3月の平均気温は平年より4度も高く、生育が前進していたところに何度も霜が降りました。厳しい霜には徹夜で焚火をするなど手を尽くしましたが、品種によっては著しく着果が少なくなりました。
また、経営面では肥料・農薬・燃料・資材・人件費などが軒並み大幅に上昇する一方、販売の大きな割合を市場価格に依存しているため、今期は規模拡大の取り組みには手を緩め、この間により効率的な経営・市場への依存度を下げる経営を模索していきます。
小難しい話となりましたが、圃場はいつもと変わらず至って穏やかです。果実はすくすくと大きくなり、いまは鳥がさえずる桃の畑で袋がけと草刈りの毎日です。あと1ヶ月もすれば、待ちに待った収穫の日々です。
上記にも関連しますが、楽しみにしていただいていたお客様には大変申し訳ありませんが、今シーズンは黄金桃とりんごの生産を中止しました。
一方、独立時に植えた早生の桃(昴紀、夏雄美)、中生の桃(美郷)、プラム(大石早生)が新登場します。また、商品価格と配送料を見直しました(商品価格は「本州・四国地方までの送料込み」となります)。
お客様のご負担が増加することとなり申し訳ありませんが、良い品質のフルーツをお届けする当園の意思と捉えていただき、何卒ご理解いただきますようお願い申しあげます。
なお、オンラインショップの決済画面においてクーポン(郵送やニュースレターでお届けします)を入力いただきますと若干のお値引きとなりますので、是非ご活用下さい。
4年目も引き続き「確かなフルーツをお届けすること」「持続的な農地の活用に責任を持つこと」をお約束し、これらを実現できるよう半歩でも前に進めて参ります。
プログレスファームを、引き続きよろしくお願いいたします!
]]>すでに6月に入り随分と前の話にも思われますが、自分自身のためにまとめておきたいと思います。
一昨年は霜害に遭い、収量・品質ともにさまざまな問題が生じましたが、今年も「早すぎる春」により霜害が発生したため、その記録のために記事にしておきます。
下のグラフのとおりですが、特に3月は月を通じて大幅な高温で推移しました。結果として、桃の開花は平年より10日から2週間程度も早くなりました。そして、開花後の気温は平年並み程度となり、"早く咲かされてしまった花"が朝の霜(低温)に遭遇し、霜害を受けました。
前回2021年に霜害を受けた日の自宅観測点の気温の推移がわかっていたので、今年は翌朝の気温が低くなりそうな日は、気温の推移を過去のデータに重ね合わせながら、対策(後述します)に備えました。
以下の「2023/4/9」「2023/4/24」のデータが今年の霜害遭遇日の気温の推移です。
今年は春が早く、霜害の発生を心配していました。そこで、桃の結実の可能性をあげるため摘蕾は甘めとし、基本は「枝元1/3と枝先1/3だけ+枝中は若干」を落とすことにしました。
また、特に気温が下がった日(4/25の朝)は、経験的に特に気温が低くなりやすい園地で、「燃焼法」を実施しました。
燃焼法で準備した資材は以下(写真)の他、園地には事前に万が一の消火用に水バケツを用意しました。
燃焼資材は次の2つを用いました。
燃焼の様子は次のとおりです。上がデュラフレーム、下がキッチンペーパー+灯油です。火の勢いは同等、燃焼時間もほぼ同じ(2.5時間程度)でした。灯油は最後まで世話要らずですが、デュラフレームは火の勢いを維持するため途中で突き崩す作業が必要です。
燃焼法を実施した畑については、完全に十分な結実とは言えませんでしたが、ある程度の結実は確保できました。
しかし、燃焼法が結実確保の最大の要因ではない可能性があります。
というのも・・・
という状況であったからです(説明が下手ですね・・)。
過去の研究などで温度も大きな要因であるのは間違いないのですが、品種(やその生育ステージ)によって霜害に対する感受性が大きく異なる可能性があると思いました。
ほんと、霜害対策は難しいです。
今回は燃焼法の効果を検証するため、いわゆる「防霜資材」は使いませんでしたが、来年以降は防霜資材との併用も検討して評価していきたいと思います。
なお、今回も実感しましたが、園地のちょっとした条件の違い(傾斜、風当たり、遮蔽物の有無など)によっても気温は違います。
ちょうど、5/9に農研機構から「(研究成果) 複雑な地形における日最低気温をピンポイントに推定」というプレスリリースが出ていました。プレスリリースの方法を使えば5mメッシュで最低気温を推定できるそうですが、裏を返せば、それほどまで局所的に最低気温は異なるということです。
実際に「なぜここだけ霜に遭った?」ということがよくありますが、昔の人は「霜道(しもみち)にあたってるんじゃない?」と言います。これが定量的・視覚的に表現できるのだとすると、大変な前進だと思います。
早く一般に利用できるようになることに期待です。
]]>このたび、5月28日付で今シーズンの商品価格と送料を次のとおり見直しましたのでお知らせいたします。
当園のオンラインショップでのフルーツの価格は、基本的に①フルーツ代(1kgあたり単価)と②取り扱い費用(段ボールなどの資材代やDM費用、オンラインショップのシステム費用など)で構成されていますが、今回、昨今の生産原価の上昇や今シーズンの想定相場を検討した結果、①の1kgあたり単価を前期比で+3%〜+17%の値上げ、②+50円の値上げといたしました。
今回、大幅な改定(値上げ)となりますが、さまざまな原価がいずれも昨年対比で次のとおり大幅に上昇していること、昨年想定以上に原価上昇が進んでしまい価格転嫁が不十分であったことから、大変心苦しいですが値上げに踏み切らせていただきます。
もちろん、原価を抑えるための努力は行なっていますが、このようにあらゆる原価が上昇する局面で販売価格を据え置くことは、品質を下げることとほぼイコールであり、設備更新もままならならず先々立ち行かなくなると考えております。
お客様にはご負担が増加することとなり大変申し訳ありませんが、今回の価格改定を良い品質のフルーツをお届けする当園の意思と捉えていただき、何卒ご理解いただきますようお願い申しあげます。
旧送料は価格の透明性を重視したいと考え、商品代金と送料は完全に分け「お届け先の地区」と「商品重量」によって送料をが決まる形にしていました。
しかし、この送料体系のデメリットとして、お客様に都度、運賃表を読み解いていただき、総額を計算していただく必要がありました。
今回、昨今の物価上昇の流れを受け、当園に適用される運賃が全般的に引き上げとなるなか、必ずしも大きさや距離に比例しない送料体系となりました。
ここで現状の送料体系を維持すると、お客様にとって「むしろ計算が複雑で買いにくい」ということになると考え、今回、今までから方針を大きく変え、上記のとおり「送料込みの商品代金」としました。
今回、商品代金も引上げとなる中で、送料も値上げとなっていることから、いわゆる「ステルス値上げ」のようにお感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、内部では送料と商品代金は分けて管理し、それぞれの原価上昇を踏まえた価格設定としておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
そんな中ではありますが、ジュース類についてはより競争的な価格水準とするために値下げをしています。従前は別途送料がかかっていましたが、本州四国地方への送料込みで従前と同価格としております(実質25%程度の値下げとなります)。
この機会に是非とも「桃ジュース」「りんごジュース」をお求めいただけると嬉しいです。
今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申しあげます。
]]>長野県小布施町の果樹農園、プログレスファームの細野善寛です。
最近も引き続き桃の摘蕾・摘花作業を続けています。春の訪れとともにつぼみが膨らみ、数輪開花し、やがて満開になり、落花し、結実していく・・・この一連の様子を間近で見られるのは楽しいものです。しかしこの作業も終わりが見えてきて、すこし寂しい気持ちもあります。
また、今年2023年は3月から記録的に暖かい春となっていますが、4月上旬以降たびたび寒の戻りがあり、霜が降りることもありました。4月下旬にかけてまだ寒気の襲来があるようですので、2年前に霜害に遭った経験を活かして対応していきたいと思います。
さて、今回の話題は先日ある賞をいただいた話です。こういうものをいただくのは久々でしたので、ちょっと自慢・・?です。
こんな賞をいただきました↓
2023.2.8 明日の長野県農業を担う若人のつどい「やればできるGAP認証」(長野県農業会議会長賞)・・・いわゆる「県大会」のようなものです。全て手書きの賞状というのはやはり嬉しいですね。
2022.12.16 つどえ! 農業人 in 長野「やればできる GAP認証」(最優秀賞)・・・「地区大会」に相当するものです。
内容は、昨秋に取得したJGAP認証についてで、取得するに至った考えや取り組みの過程、整備した内容や費用の概要、今後の展望などについて発表しました。
発表時間が7分間と短い中で、ポイントを絞って分かりやすく伝えることを念頭に構成を考えました。ここに資料をそのまま掲載しても良いのですが、最近では色々な方に読んでいただいているようですので、本当に関心のある方にお伝えできればと思い、ダウンロード販売という形を取らせていただきます。
ご関心のある方はご覧いただけますと幸いです。お求めいただいた上でご質問があれば、いつでもお受けいたします。
]]>いつも当農園のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。今年の春はいつもに増してバタバタしていて、更新が少し滞ってしまいました。
バタバタしていたのは早い春の訪れで果樹の生育が前進していたところに、家族皆で新型コロナに罹ってしまったことが最大の要因です。おかげさまで皆快復しましたが、もしこれが収穫期だったら・・と思うと恐ろしいものがあります。すぐに体制を整えることは難しそうですが、BCP(事業継続計画)の一環として将来よく考えないといけないと思いました。
さて、本題の「早い春の訪れ」ですが、今年は下の表(出典:気象庁HP)のとおり、最寄りの観測所「長野」では、今年の3月は高温に関して観測史上1位を記録したようです。
特に月平均気温が8.3℃と平年(1991年-2020年)の4.3℃と比べると+4℃となったのは重大なことだと思います。しかも、下表にあるとおり月平均気温の上位4位までがここ5年以内というのは偶然ではなく確かに気候変動が起こっていると感じさせるものです。
ということで、果樹の生育も早まっており、いずれの果樹も平年より12-14日前倒しで推移しています(参考:長野県果樹試験場 定例調査)。この後も4月中は基本的には高温傾向で推移するとの予報もあり、毎日の天気予報が気が気でないです。
写真はプラム(大石早生)です。新植4年目でまだ小さな木ですが、花は満開状態です。桃は数日で満開となりそうです。
一昨年はこの「花の状態」で寒の戻りがあり、大きな霜害を受けてしまいました(2021年のブログ記事 凍霜害の振り返り 今後の対応)。
今年は前回の反省を活かし、「摘蕾や摘花の抑制」「凍霜害を防止する資材の散布」「地温上昇を助ける草刈り」や「燃焼法の準備」といった対応をしています。
また、もしこの2週間早い生育が今後も続いたとして、作業の段取り、病害虫の防除、収穫時期、品質はどうなるのかetc...気がかりな点は多いですが、よく考えて対処していきたいと思います。
]]>プログレスファームの細野善寛です。
先日、環境負荷の低減と電力に関わる長期的なコストダウンを狙って、自宅兼事務所に太陽光発電パネルを設置しました。
環境負荷に関しては、太陽光パネル等の生産から破棄までトータルでの環境負荷も加味して問題ないと言えるのかな・・?と心配していましたが、その点については問題ないようです(参考 Wikipedia 太陽光発電の環境性能)。
設置する屋根は大きなものではありませんが、1月以来いくつもの業者の方と打ち合わせをしながら、限られた面積の屋根でいfかに効率のよい設備投資とするかを考えて設置しました。
発電して使いきれない電気を貯めておく蓄電池を付帯させることも考えましたが、蓄電池はまだまだ高額であったため見送り、今回は太陽光パネルのみ設置しました。
最終的にパネルの容量は3.72KWとなり、朝晩こそ買電する必要はありますが、すでに天気さえ良ければ日中の売電を加味すると電気代はマイナスになる日もあります。
当農園で農作業に用いる機械は大農具(≒自走式の機械)以外はほぼ電動で、その他に農産物専用の冷蔵庫や冷却用設備、換気設備などがあり、そこそこ電気を用いています。
当地は幸い積雪はあれどそこまでの量はなく、晴天率も高いためパネルが損傷するような天災がなければ8年程度で収支が取れるようです(故障に関しては保証範囲内)。しかし、年間を通じて実際にどのような発電量になるのか、経年劣化による低減はどのようなものになるのか、結果をフォローしていきたいと思います。
]]>前回の記事(冬の作業(剪定))では剪定作業について触れましたが、剪定が終わった後の大きな仕事は「剪定枝(せんていし)の処分」です。
冬中切った幹や枝はそのままにしておくとシーズン中に作業の邪魔になりますし、草刈りにも支障が出ます。枝は分岐が残った状態で切ることも多く、畑の地面には大きいものから小さいものまで数万もの枝が落ちている状態となります。
処分の仕方はいろいろありますが、春になる前に、畑に枝が散在している状態を片付けないといけません。
当園では今までこれらを全て拾い集めて、畑にまとめ置き、それらを軽トラックで回収して、焼却処分していました。
しかし、今年はここに新たな処分方法が加わりました。それは「炭化処理」です。
小布施町の「環境グランドデザイン」に基づく実証事業の一環だそうで、ゼロ・カーボンやゼロ・ウェイストを目指す取り組みとして剪定枝を炭化処理し、得られた炭を燃料や土壌改良剤として活用するというものです。
細かい枝まで全て回収場所に運搬するのはこちら側の負担が大きいため、今回は焼却処分に時間がかかる太枝を中心に持ち込みました。
下の写真のような太枝を中心に、軽トラで10杯程度運びました。
関係者の方の話として、運営費用は炭化してできた燃料等の売却収入のほか、カーボンクレジット(二酸化炭素の排出権)を売却した収入を充てたいとのことでした。
下の図は「町報おぶせ1月号」(新しいウィンドウが開きます)からの抜粋です。
環境にも農業者にもWin-Winとなるこの取り組み、今後も継続してもらえるとありがたいと思います。
]]>前回から更新が少し滞ってしまいましたが、その間「冬の作業」を進めていました。
この仕事をするようになってから、よく「冬の間は何してるの?」と聞かれることがよくあります。意外に思われますが、実は結構忙しくしていて、外では剪定作業、中では事務作業をしています。
今年は栗の畑が増えたこと、年明けに足の痛みがあり無理できなかったこともあり、作業が遅れていましたが、先日ようやく栗と桃、プルーンの成木の剪定を終えることができ、残すは幼木の剪定となります。
写真は栗畑です。栗の剪定が終わるタイミングではしごの上から撮影しました。
剪定は「意図」と「ロジックに裏打ちされた経験と勘」が必要だと常々思います。「どう仕立てたいか」が違えば、そのための方法も大きく異なります。10人に聞けばおよそ10人が切る「まず間違いなく切る枝」もありますが、それら以外の枝はそれぞれの人の考えによって答えが変わるものです。
品目や品種、木や土の状態によっても剪定の方法や程度に違いがあります。
今年は機会に恵まれ、桃の剪定に関し指導されている方々の実技をあちこちで教えていただくことができました。以前習ったことの確認になった部分もあれば、知らなかったことを補充できた部分も沢山ありました。
特に幼木を成木に仕立てていくのは難しいですが、今回学んだことを活用して切っていきたいと思います。果樹作は果実を育てる喜びもありますが、樹を育てていく喜びもあります。今後「意図」が反映された樹になるのかどうか、今から楽しみです。
下の写真は視察先において。なぜ左は細枝が出ないのか?皆さんの見立てを伺って、なるほど・・と思いました。
]]>このたび、当農園のオンラインストアに「マイページ」機能が誕生しました。
パソコン画面では右上から、スマホ画面では左上「三」の部分(ハンバーガーボタン)から「マイページ」にお進みいただけます。
ここでお客様情報(お名前とメールアドレス)をご登録いただくと、注文履歴や配送状況を確認いただける「マイページ」の閲覧が可能となります。また、月1回ニュースレターをお届けします。
過去にご注文いただいたお客様は、過去のお求め時に入力されたメールアドレスで登録いただければ、注文履歴が紐づきます。
もちろん、ご登録がなくても今までどおりお買い求めいただけます。
現在、早速お使いいただける特別なクーポンを発行しています。
ご登録は「こちら」からお願いします。
お手数をおかけしますが、是非ともよろしくお願いいたします!
<先の画面で注文番号をクリックすると注文明細を確認できます。ご注文者とお届け先のお名前・住所・電話番号や配送状況をご確認いただけます>
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ここで、ブログ読者の皆様には、「マイページ」誕生の背景について、ご説明します。(少し長いですがよろしければお付き合いください・・)
今回「マイページ」として有効にした会員登録機能は、オンラインストアのシステム(Shopify)の標準の機能で、3年前の立ち上げ時から有効にすることもできました。
しかし、当初はこのシステムに習熟していなかったことと、始めたばかりで会員登録もちょっとたいそうだな・・ということでこの機能を無効にしていました。
今回それでもやはり有効にしようと決断したのは2点の理由があり、1つは「マーケティングを外部(LINE)に依存しすぎたくない」、もう1つは「一人のお客様が一つの顧客ID(メールアドレス)となるよう修正したい」という点です。
1点目は、先日LINE社より、ライン公式アカウントは月1000通まで無料で配信できていたところ、今年の6月からは無料での配信は200通までに変更するとの通知を受けたことがきっかけです。(参考:LINE公式アカウント 料金プラン改定及び日割り廃止のお知らせ)
これが当園にとっては結構な値上げで、今までどおり配信しようとすると年間で6万円ほどのコスト増になる試算でした(えっ、桃何十箱分の販売利益よ・・となる訳です)。
ほぼ無料に近い状態で数百人の「LINE友だち」にプロモーションできるというのは、やはり虫の良すぎる話で、LINEへの依存が大きかった分、足元をすくわれた思いでした。
農園としては直接販売だからこそ、広告宣伝費などの間接費用を下げて、お客様には価値あるフルーツをお届けしたい、そしてそれが当園にとっても利益に繋がる形にしたと考えていましたので、どうすれば良いか随分悩みました。
2点目については、技術的な話になりますが、Shopifyの仕様でメールアドレス=お客様IDとなっていて、(メールアドレスの打ち間違えも含め、)1人のお客様が複数のお客様IDを持つことが往々にしてありました。
これも結構な困り事で、農園とお客様との接点がどうなっているのか分かりづらく、お客様に合わせた(ご購入履歴に応じた)マーケティングが難しくなっていました。
おかげさまで徐々にお客様が増える中で、お会いしたことのない方が増え、当園から見てお客様の解像度が低くなってきている・・という実感があり、4年目を迎えるにあたりお客様データを整備し、改めてお客様に向き合いたいと考えました。
そしてその結論が、普段の配信(月1回程度)はメール、プロモーションはメールとライン(初夏と秋)、郵送DM(初夏)を併用すること、でした。
LINE社に支払うプロモーション費用を削減した分は、私たちが直接お送りするメール(ニュースレター)のみにクーポンを発行するなどしたいと思いますので、是非ご活用いただければと考えています。
今まで、ラインの一斉配信では画面の制約があるな、と感じていましたので、これからはニュースレターでもう少し中身の濃い情報をお届けできればいいなと考えています。
なお、お客様情報を登録いただくと自動的にニュースレターを購読となります。ニュースレターのみ配信停止を希望される場合はレター右下の「配信停止」をクリックしてください。
今後とも、プログレスファームをよろしくお願いいたします。
]]>今シーズンは、前編の記事でお伝えした「見た目は悪いが、美味しそうなりんご」が沢山収穫できたため、今年もサンふじでりんごジュースを搾ってもらいました。
昨年同様、完熟ながらも小玉すぎる果実、サビが見苦しい果実、色づきのムラが大きすぎる果実、スッキリとした味わいと思われる果実など、外観・サイズに難があるものだけを集めました。
桃ジュースと同じく、今回もいわゆる加工用の果実は使わず、そのまま生食でも十分に美味しく食べられるものしか原料にしていません。
<写真:今回もお願いした加工場です。写真を撮り忘れたため、前回の時の写真と同じです。>
<写真:加工場に持ち込んだりんご。しっかり熟した果肉の黄色いものを使っています。>
そして、こちらが完成したサンふじ果汁100%(ストレート)ジュースです。今年は工場の都合で「すりおろし果肉入り」は生産できないとのことでしたので、通常のもののみとなります。
<写真:完成したりんごジュースです。良い色に仕上がりました。>
果汁100%(ストレート)とは表記どおり、搾ったままの果汁100%という意味で、果実の美味しさや香りがそのまま感じられる製法です。(酸化による変色を防止するためのビタミンCを加え、加熱殺菌してあります)
今回持ち込んだ原料重量に対する製品重量(1L=1kgとみなします)は、72%(前回比+4%)となったので、1Lあたりになおすと約1.4kgのりんご(約5個分)を使っていることになります。
そして肝心の味はというと、「おいしい、上出来!!」という美味しさでした。糖度は13.5度(前回比-3度)となり、加工場との話では「まったく遜色ないレベル(中より上ぐらい?)」との感触を得ました。甘すぎないことがかえって良い面もあるようで、食事やデザートとの相性はむしろ良くなったと思います。
飲み方は、常温や冷蔵庫で冷やしてそのままでも美味しいですが、やはりこの時期のおすすめはホットです。りんごジュースにクローブとシナモンを入れて弱火で2〜3分ほど煮出し、シナモンを振りかけると身体の芯からあたたまるホットドリンクになります。シナモンは振りかけず、シナモンスティックと一緒に煮出してもOKです。是非お試しください。
今回の表ラベルは前回を踏襲し、これでりんごジュースと桃ジュースのラベルが同じ雰囲気になりました。ラベル素材はこれも前回同様、耐水性あるユポ紙です。
1L×2本入なら化粧箱(写真2枚目)に、6本入なら運送用段ボール(写真3枚目)でのお届けです。2本入は熨斗(のし)の対応もOKです。また、桃ジュースとの詰め合わせ(2本入りは各1本、6本入りは各3本)も承ります。
ホリデーシーズン、年末年始、お誕生日などの"おうちイベント"のほか、普段のおやつタイムにもどうぞ!
よろしければ、上の「今すぐ購入する」ボタンからお求めください(価格は税込・送料別です。関東関西地方にお届けの場合の送料は2本入は¥800、6本入は¥1000です)。
今回は加工賃の変動はなく、原価の変動はほぼありませんでした。ただ、これが当面「最後のりんごジュース」となるため、思い切って販売価格を下げての販売となります。ぜひお買い求めください!
]]>また、販売させて頂いたりんごに関してもご好評の声を多数いただき、無事にシーズンを締めくくれたと安堵していました。
しかし、当園では2023年はりんごの栽培を行わないと決めました。(もちろん、将来も栽培しないと決めた訳ではありません)
その理由は「秀品率」と「選択と集中」です。簡単ですが、自身の備忘も兼ねて振り返ります。
ある程度りんごの選果(せんか;果物の大小や良し悪しを基準に沿って仕分けること)の経験を積むと、「見た目も良く、美味しそうなもの」「見た目は悪いが、美味しそうなもの」に対して「美味しくなさそうな(そして実際に美味しくない)もの」が分かるようになります。いわゆる「農家の目利き」というものです。
様々な条件や栽培技術があるので、自分が当地のりんご栽培全体について述べるものではありませんが、当園では2022年の「恵まれた天候」であっても、りんご栽培は難しかった・・、というのが実感です。
2022年の当地最寄りの観測所「長野」における旬別の最低気温の平均値を平年値とともに示したグラフが以下です(太線が2022年、細線が平年値)。
※夜間の気温が高いほど可溶性固形分(いわゆるBrix;糖度)と果皮の赤色が減少するとされているので、最低気温の推移を見ることにしました。(参考1、参考2)
平年値と対比して上下がありますが、特に果実が肥大する期間は「ほぼ上振れ」です。グラフでは真夏をピークとする凸型ではなく、6月下旬から9月中旬まで20℃近辺で張り付いたような形なっているのが分かります。6月上旬、9月中旬、11月下旬がそれぞれ平年+4℃となっているのはかなりの上振れだと思います。
ハッキリと因果関係を述べられないのが農業の難しいところですが、そういう訳なのか、この辺りでは「いつまで収穫を待っても熟度が上がらない」「果皮の着色が十分でない」「蜜入りの割合が落ち込んだ」「糖度が低下した」「贈答用に使えるりんごが少なくて困っている」という“正直ベース”の話をあちこちで聞きました。
当園でも、残念ながら、選果していて「美味しくなさそうなもの」が想定より沢山できました。そして、それらは「ジャム用」として1kgあたり30円弱で加工屋さんに引き取ってもらいました。
このように足元で生産資材価格が音を立てて上がっている状況で、ジャム用を多く生産するようでは経営が成り立ちません。当園において秀品率の低いりんごの栽培は、今後より採算が合わなくなっていく可能性が高いと考え、今回の決断に至りました。
当園のりんご栽培の面積は、当園の全耕作地の5%です。
作業時間の観点では、りんごの面積あたりの作業時間は他の品目(桃、栗)と比べてそれほど悪いものではありません。
そして、多品目を経験するからこそ理解できる各品目の特性もあり、りんご栽培によってりんごという果樹の理解だけでなく、他の果樹の理解促進に繋がったという面もあります。
また、年1回の果樹生産ですので、商品ラインナップにりんごがあることによって販売時期が伸び、「お客様の繋ぎ止め」になっていたという面もあるかと思います。
しかしそれでも、当園においてはこの「5%」が様々な面で効率を落としているように思われ、これを解消する必要があると考えました。
具体的には、りんご固有の観察眼や知識、作業(剪定や農薬散布など)、備品(コンテナ、鋏など)、資材(農薬、段ボール、トレイ、クッション材)、マニュアル、経理処理、営業、販売促進 etc...
そして、りんご作業に費やす時間や資金を他の品目の管理作業に充てれば、他の品目の品質をさらに向上させられるのでは・・という思いもあり、今回の決断に至りました。
今は同じ「ふじ」でも果皮の色づきがよい系統の苗木も販売されており、こういった「ふじ」に植え替えることも、他の品種のりんごに植え替えることもできました。また、少ない栽培面積で効率よく収穫量を上げる生産方式(高密植矮化栽培)に切り替えることも考えられましたが、上記2点を根本的に解消するものではないと思われましたので、2023年のりんご栽培は行わず、りんごを皆伐することにしました。
そして、跡地には桃(ワッサー)を新植します。この園地では近隣でもよい品質の桃が栽培されていることから、適切に管理すればきっと良い品質の桃が栽培できると思われ、今からその生育が楽しみです。
当園のりんごをご愛顧いただきましたお客様には大変申し訳ありませんが、桃や栗の生産に一層注力してまいりますので、今回の決断についてどうかご理解いただき、今後とも応援いただけますとありがたく存じます。
※この記事には続編「りんごジュースを搾りました」があります。是非こちらもお読みください。
なお、りんごの皆伐においては多数の有志の方のご協力をいただきました。 また、伐採後のりんごの幹はほぼ全て薪として活用いただき、枝は炭化処理のうえ各方面で活用いただくこととなりました。伐採に関わってくださった皆様、ありがとうございました。
]]>年度当初の新年のご挨拶のなかに、本年の目標を3つ記しましたが、その中のひとつ「 労務面の態勢を整備し、繁忙期もスタッフが心身とも万全な状態で生産にあたりたい(週休制の導入、家族経営協定の締結)」を実施するにあたり、本日より当農園の営業日を変更いたします。
従前は日曜日以外を営業日とながら、実態は日曜日も営業するなど「メリハリのない、ほぼ年中営業」状態でしたが、今年からは「年単位の変形労働時間制」を採用し、「(1年を通して見た場合に)実質週休2日」となるカレンダーにて営業いたします。
お客様にはご不便をおかけすることもあろうかと思いますが、何とぞご理解下さいますようお願いいたします。
以下は自身の備忘のために記しますが、今回見直しのポイントは次のとおりです。
なお、農業は、労働基準法第41条により、労働時間・休日・休憩等の規定は適用除外になっています。
理由としては「事業が気象等の自然条件に左右される」「事業および労働の性質から1日8時間や週休といった規制になじまない」「天候の悪いときや農閑期等、適宜に休養が取れるので労働者保護に欠けるところがない」ということだそうですが、やはり他産業並の条件の方が働きやすいと思います。
そもそも私(園主)自身は労働者という括りに入らないので、労働時間等に制限はありませんが、それでもやはり、業種柄体力の問題もありますし、労働基準法の縛りの中で経営を律しておきたいと思います。
今後とも自身、家族も含め、働く人が最高の仕事ができるよう、環境を整えていきたいと思います。
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今年は当農園にとって4シーズン目となります。
おかげさまで3年間継続することができ、また新たなシーズンを迎えられることについては、支えてくださる多くの方々のお陰と心より感謝しております。
昨年は春先の霜害や収穫前の大雨がなく、安定した天候に恵まれ、病害虫も少ないという豊作の1年となりました。
そして、年初に掲げた次の3つの目標を全て達成でき、農園としてまたひとつ歩みを進めることができました。
私たちは、引き続き「確かなフルーツをお届けします」「持続的な農地の活用に責任を持ちます」を私たちのミッションとして、より良いフルーツをたくさんお届けできるよう、最大限の力を注いで参ります。
そして、今年、農園の成長のためチャレンジしたい目標は次の3つです。
なお、「品目・品種構成の見直し」に関して踏み込んだご説明をしたいと思います。
昨今ではあらゆる資材・農薬・肥料・燃料の価格が上昇する中にあって、消費マインドは落ち込むことが想定され、特に低〜中品質の農産物価格は頭打ちになることを想定しています。
このため、農園経営を継続するためには「秀品率を上げること」「秀品率が低い品目・品種から撤退すること」が必要と考えています。つきましては、昨年までご好評をいただいていた品目・品種においても、このような観点から生産を取りやめる可能性があること、どうかご理解いただきたいと存じます。
これらをどこまで進められるか、進捗を適宜ブログなどで発信していきますので、ご関心ある方は見ていただけますと励みになりますので、是非ともよろしくお願いいたします。
本年もプログレスファームをよろしくお願いいたします。
新しい年がみなさまにとって幸せな一年となりますよう、心よりお祈りしております。
プログレスファーム
細野善寛 細野友
このたび、12月19日付で送料を次のとおり見直しましたのでお知らせいたします。
見直しの理由は、次の3点です。
なお、さまざまな物価が上昇するなか、今後運送会社からの運賃引き上げを打診される可能性が高まっていると考えています。大変心苦しいですが、その際は送料を改めて見直しをさせていただく可能性がありますので、ご承知おきください。
また、一部の商品(夏のフルーツ)について、商品ページに旧サイズ(小箱、中箱など)が表記されていますが、ご注文受付時までに修正いたします。
今後ともご愛顧のほどお願い申しあげます。
]]>前回、この夏に試行錯誤してみて良かったことの一つとして「桃ジュースを搾ったこと」をあげましたが、もう一つは「初めて農協に出荷したこと」です。
今までは「とりあえず農協に出荷」という考えがなかったのと、いろんな役が回ってくることへの心配があり、農協にはまったく出荷せず、個人や実需のお客様に販売した残りの部分はすべて地方卸売市場(R&Cながの青果)に出荷していました。
いま一度、市場出荷とJA出荷について整理してみました(あくまで私が経験した範囲ですので、地域や品目によって異なると思います)。
市場出荷 | JA出荷 | |
---|---|---|
選果方法 | 個選(出荷者が一玉ずつ等階級に分ける) | 共選(JAが一玉ずつ等階級に分ける) |
出荷容器 | 市場所定のコンテナで出荷 | 出荷者自らのコンテナで出荷 |
手数料等 |
市場手数料8%、コンテナ使用料40円(1個あたり)※それぞれ税抜 |
市場手数料7%、全農手数料1%、JA手数料2%、輸送運賃、資材費、利用料、共選料、消費宣伝費、労務費、負担金 ※それぞれ税抜 |
その他 |
需給が逼迫すると単価が急上昇する一方、緩和すると単価が大幅に下落する。 産地市場においてはそもそも需要が少なく、数少ない買受人が価格を決めている。 買受人は市場コンテナに入った果実を購入後、さらに選果のうえ包材に入れて販売。 いつ・どんな品物を出しても引き受けて貰え、高い安いは別にして価格がつく(卸売市場法で受託拒否禁止が定められている)。 市場コンテナは衛生的とは言えないものがあり、必要に応じて出荷者において洗浄する必要あり。 個選の手間は相当で、深夜に及ぶこともあり。繁忙期は早朝から深夜まで仕事をすることが常態化。 |
選果の結果(等階級のマトリックスに玉数と単価が記載されたもの)がフィードバックされる。 秀品ではない品の精算単価は減算され、その分が秀品の精算単価に加算される。 JAは選果場において選果基準に沿って選果し、JAブランドを冠した包材に入れて中央卸売市場等へ輸送。 出荷者になるために部会に加入する必要あり。部会役員が順に回ってくる。 JA出荷後は別の仕事(次の品種の仕込み等)ができる。 盆期間等、稀に生産者出労(生産者自らが選果場で仕事をする)あり。 全量出荷の取り決め等はない(独占禁止法を遵守している)。 |
今年の夏は、何度かブログに記載したとおり、桃の市場価格が一時的に暴落しました。農協の精算金もそこそこ落ちたようですが、卸売市場に比べると問題となるレベルではなかったようです。
実際、今年初めてJAに出荷してみて、地方卸売市場の単価とJA出荷の単価の差に唖然としました。JA出荷は共選所でほぼスーパーで販売できる荷姿までこしらえるために手数料等で控除される金額が大きいものの、販売単価がそれ以上であり、手元に残る精算金はJAの方が相当上でした。
色々な人の話を聞くと、卸売市場の価格は、豊作時には極端に下落する一方、不作時には極端に上昇する。農協の価格は、豊作時にも不作時にもそこまで大きな変動はない、とのこと(昨年の市場単価であれば市場出荷の方が精算金は上だったかもしれません)。
今年の経験を踏まえた得た自分なりの見解としては、
「桃は特に足が早いので、需給の大部分は、大口出荷者(=農協)と大口実需者(=量販店や生協等)がある程度の価格を先に決めているのではないか。そして、大口出荷者と大口実需者の「おこぼれ需給」で日々の卸売市場価格は形成されているのではないか。」
ということです。
今回、収入の面でも仕事の取り回しの面でも、JAを上手に使えばもっと効率的に仕事ができる可能性があることが分かりました。来年以降はJA出荷も選択肢の一つとして生産・販売を考えていきたいと思います。
]]>先日お知らせしたJGAP認証の報告もさることながら、今シーズン桃ジュースを絞ったことをようやく皆様にお知らせでき、嬉しく思います!
農園としての今夏の「桃の大反省会」はまだなのですが、この夏もいろんな試行錯誤があり、ちょっとした方向転換をしたこともありました。それぞれが、今期だからできた決断でしたし、どれもとても良い結果を生みました。
その中で、良かったことの一つが「桃ジュースを搾ったこと」です(もうひとつは、また改めて記事にしたいと思います)。
2年前にも南信州 松川町の「なかひら農場」さんに桃を搾汁していただき、皆様に桃ジュース(桃果汁飲料 "Peach")をご案内させていただきました。
当時、とても良い出来だと思い皆様におすすめし、多くの方にお求めいただき、たくさんの良い反響をいただきました。
・・・
しかし、一部で「ちょっとさっぱりしすぎている」「もっと濃厚な桃を期待していた」というお声をいただいたことと、自分でも桃ジュースから「梅っぽい」香りが抜けないことが気になっていたので、昨シーズンは桃ジュースを搾るのをやめてしまいました。
あの時納得できなかったもやもやについて、今シーズンひとつの考えが閃いたので、それを確かめたいという思いもあり、改めて桃ジュースを作る決断ができました。
それは今シーズンの春頃のこと。急に「桃らしくない酸味」を抑える方法を閃きました。
「大玉で完熟の美味しい桃を使えばいいんじゃないか」
というものでした。
大玉も小玉も、種の大きさはほぼ同じです。なので、種周りの酸味を抑えるためには、種の割合を抑えて、大玉の美味しい桃を使えば良いのでは!?という単純な話でした。
しかし問題は価格です。
大玉の桃は、わざわざ加工せずとも生果で出荷した方が値段がよく、在庫リスクも背負わず、資金が寝ることもない。
国内企業物価指数は前年比+9%を記録し、加工賃も輸送運賃も大幅値上げ。消費マインドも落ち込む懸念がある。もし搾汁しても原価の上昇分(前回比+91.4円/本)を売価に転嫁できないのではないか・・・
小難しく書きましたが、つまりは「生でもおいしい桃を加工に回すなんてもったいない!」ということ。
ただ、今シーズンは少し事情が異なりました。
このタイミングで、「大玉の桃がもったいなくない」ぐらいの桃の一時的な暴落が起こったのです。
ちょうどコロナ第7波の真っ只中、毎日20万人近くの陽性者が発生していた頃です。自宅療養者数だけで約200万人、そのご家族や同僚の方など含めると相当の方がフルーツどころではなくなっていたのかもしれません。
そんな中、桃はここ長野以外の産地も気候条件に恵まれて豊作。
桃の需給バランスは大幅に崩れ、日持ちしない桃は、昨年比で「何分の1」という値段で市場取引されるに至りました。
えっ・・こんなに手間暇かけて・・人にお願いして作業してもらったのに、この桃が、この値段?え〜っ!!
ということで、色々なチャネルを通じて極力例年並みの価格での販売を目指しましたが、日に日に収穫量が多くなる中、「これは、既存チャネルでは受け切れない。加工に出して、逃がそう。」「むしろ納得できる桃ジュースを作るチャンスなのかもしれない!」と方針転換しました。
やると決めれば手配です。幸い、直前にも関わらず、前回同様の「なかひら農場」さんの加工場、運搬トラック(レンタカー)の手配もうまくできました。
仕様も「もっととろみがあっていい」と考えて、搾汁できる本数は減りますが、濃度を前回の50%から70%にアップさせました。
完熟の大玉桃(なつっこ)約800kgを運搬前日・当日にひたすら収穫したのがこちらです。(この後、高速道路で往復4時間かけて運びました。)
搾汁の工程は、前回同様なので、2年前のブログ記事「桃を搾ってもらいました」に譲ります。
その後、搾汁工場から「果汁の平均糖度は12.2度でした」と連絡がありました。
糖度12度超の果実をより分けてプレミアムをつけている産地がある中で、果汁の平均糖度が12.2度というのは、なかなかのものです。
届いて早速試飲しました。
前回の桃ジュースを超える美味しさに出会えました。市販の桃ジュースとも比較しましたが、自信があります。
桃と同じではない。でも、桃ジュースとしてとても美味しい。香りも甘さもとろみも増してより桃らしい。そして、狙いどおり、種のまわりの酸味は抑えられました。
驚いたのは、(手前味噌と言われればそれまでですが。。)100%の桃ジュースより美味しいと感じたこと。
原料のスペックが味を大きく左右することが良く分かりました。
早速、色々な方に試飲して頂いたり、テスト的に販売いただいたりしていますが、大好評をいただいています。
おすすめの飲み方は・・
いつもと相変わらず、出版物やラベルは友さんと「けんけんがくがく【喧喧諤諤】」で作ります。(私はIllustratorはさわれませんので、口だけ係です・・)
りんごジュースと並べて違和感のないデザインにする、というところは早めに話がまとまり、格子模様まではすんなり決まりました。その後、桃の果実をどう表現するか、色、グラデーション、星、あれこれと議論をして、できたのがこちらです。
今シーズンの「桃果汁飲料 "Peach" 70%とろみ果汁」は、概ね原価の上昇分(+100円/本)だけ前回よりも値上げさせていただくこととしましたが、濃度アップをはじめとして、格段に品質が向上したと自信の持てる仕上がりです!
ビンは前回同様の広口瓶、スクリューキャップで飲み切らずとも寝かせて冷蔵庫で保存することが可能です。
また、賞味期限は2024年2月29日です。
1L×2本入なら化粧箱(写真2,3枚目)に、6本入なら運送用段ボール(写真4枚目)でのお届けです。2本入は熨斗(のし)の対応もお受けできます。
七五三、クリスマス、年末年始、桃の節句、お誕生日、入学卒業などの特別な「おうちイベント」にもってこいです。もちろん、普段のおやつタイムにもどうぞ。
よろしければ是非、上の「今すぐ購入する」ボタンからどうぞ!(価格は税込・送料別です。2本入を関東関西地方にお届けの場合、送料は¥800となります。)
なお、発送は毎週火曜日・金曜日に行い、到着は発送1〜2日後となりますことをご了承ください。
]]>先日ブログ記事「JGAP認証審査の受検」で記したとおり、8月31日に認証審査を受験しました。
審査においては、一般財団法人日本能率協会から審査員1名にお越しいただき、朝から夕方まで各管理点の取り組み状況のヒアリングを受けたほか、証跡を提示し、圃場や倉庫、選果場等の管理状況も実際に確認をいただきました。
当日、管理点のうち2点について不適合と指摘を受けましたが、直ちに是正対応等を行い、9月5日、無事に認証をいただくことができました。
ひとつひとつの取り組みに特別なものではないですが、約120項目の管理点をクリアでき、取り組み状況を第三者に認めていただけたのは、私たちのモットー「確かなフルーツを、ずっと」がひとつの形になったものと考えており、素直に嬉しく思います。
これがまた新たなスタートだと気を引き締めて、JGAP認証農場として持続可能な農業経営に取り組んでいきたいと考えています。
以下、認証取得の公表にあたって行なったプレスリリースの内容となります。よろしければご覧ください。
長野県小布施町の農園「プログレスファーム」が開園3年目で食品安全・環境保全等への取り組みにより「JGAP認証」を取得(プレスリリース)]]>プログレスファームの細野善寛です。
先日、国内で「大手専門店等の通販サイトで使われていたシステムが不正アクセスを受けて改ざんされ、顧客のクレジットカード情報が漏えいした」というニュースがありました。
こういったニュースをご覧になり、私たちのような「小さなオンラインショップ」でのお買い物を不安を感じる方がいらっしゃるかと思いましたので、ご説明いたします。
プログレスファームのオンラインショップは2020年の開店時より「Shopify(ショッピファイ)」というカナダのオタワに本社がある会社のEC(イーコマース)制作プラットフォームを利用しています。
このShopifyのシステムを用いて制作されているオンラインショップは、2021年は世界175カ国で約200万店、約6億人のお客様に利用され、流通総額は25兆円という規模であり、この分野で世界ナンバーワンのシステムとなっています。
ご心配のセキュリティに関しては、Shopifyより「お客様のクレジットカード情報を安全に取り扱うために定められたクレジットカード業界における世界基準を満たしている」との説明を受けています。
また、私たちのような小さなお店から、大手(例えば、ナイキ、テスラ、ネスレ、パナソニックなど)までが利用しており、Shopifyの態勢がしっかりしたものであることが窺えます。
今後も含めて問題がないと言い切れるものではありませんが、上記を踏まえて、現段階では問題はないものと考えています。もし何かご不明な点やご懸念点があれば、お気軽にお問い合わせください。
また、クレジットカード決済がご不安な方等には決済画面において「銀行振込」もご選択いただけますので、ご活用いただけますと幸いです。
なお、このオンラインショップは、Shopifyを使った私個人による「セミ・セルフビルド」です。Shopify上で購入したテーマをカスタマイズして制作しています。ECサイト制作や運営に関心がある方のお手伝いも可能ですので、お気軽にお声かけ下さい。
参考サイト
]]>ブログやSNSの更新が少し滞っていました(が、ようやく振り返る余裕も出てきたので、これから「時差投稿」しながら再始動します!)。
標題の「小布施栗の振り返り」に先立ち、まず、今年もたくさんの方に小布施栗をお求めいただき、本当にありがとうございました。
今年もオンラインショップだけでなく、町営「森の駐車場」での対面販売、業務用途での卸売り(栗菓子店、スーパーマーケット、レストラン)といった様々なチャネルで小布施栗をお届けでき、また、それぞれのチャネルで新たなお客様にご縁をいただけたことに心から感謝しております。
さて、今年の小布施栗に関しては、春先の凍霜害の影響もなく、表年となったため着果数は十分でした。また、果実は適度な降水と日照により順調に生育し、味良く・薫り高い小布施栗となり上出来となりました。
集計したところ、収穫量は約2.5倍、正品率※は約88%となり、期初の目標値はほぼ達成となりました。※収穫量に対し出荷できた量です。明らかな格外果で畑に残置したものは含まれません。
収穫量が急増したため、有難いことではあるのですが、今年は体力的になかなかキツかった・・というのが正直な所です。
今シーズンにアップデートした点は次のとおりです。
来シーズンに向けての課題は次のとおりです。
収穫や販売が一区切りを迎えて「振り返り」というタイトルで書きましたが、栽培面ではまだ栗の毬(いが)の焼却処分がすこし残っているほか、落葉が始まれば落葉の回収・焼却処分という大仕事が残っています。急ぎの仕事ではないものの、まだまだ「栗仕事」は続きます〜!
(写真のお菓子は当農園も納めさせていただいている町内の栗菓子屋さん「小布施堂」さんの「朱雀(すざく)」というお菓子です。年に一度、これをいただくのを楽しみにしています)
]]>こんにちは。プログレスファームの細野善寛です。
標題の「桃の振り返り」に先立ち、まず、今年もたくさんの方に当農園の桃をお求めいただき、本当にありがとうございました。
今年もオンラインショップだけでなく、業務用途での卸売り(スーパーマーケット、レストラン)といった様々なチャネルで桃をお届けできたことに加え、新たなチャネル(JAながの)も加わり、より多くの方に当農園の桃をお召し上がりいただけたことに心から感謝しております。ありがとうございました。
今年の桃に関しては、遅霜の被害もなく十分な着果数を確保できたことから、摘果の過程において秀品率を高めることができました。また、果実は適度な降水と日照により順調に生育し、良い仕上がりとなり、お客様からも好評のお声をいただきました。
集計したところ、昨年の霜害の反動と幼木の成長もあり、収穫量は約2.0倍、格外率※は約17%となり、期初の目標値は全体として達成となりました。※出荷量のうち加工用となった量です。明らかな格外果で畑に残置したものや生理落果したものは含まれません。
収穫量が前年対比で急増しましたが、アルバイトの方や有志の方の協力をいただきながら、なんとか乗り越えることができました。ありがとうございました。
今シーズンにアップデートした点は次のとおりです。
来シーズンに向けての課題は次のとおりです。
2023年もよりよい桃をより多くの方にお届けできるよう、取り組んでいきたいと思います!今後ともよろしくお願いいたします。
]]>今年はどの品目も豊作傾向で、収穫→選果→出荷と息をつく暇もないような忙しさでした。(ちなみに、賞味期限が短い農産物が豊作となる場合、価格が「何分の1になる」レベルで、信じられないぐらい下がります。小売店での値段はそこまで変わらないと思いますが・・・)
その忙しい最中の8/31に、JGAP認証審査を受検しました(認証はまだ得られていません)。
ちなみにJGAPとは「Japan Good Agricultural Practice」の略であり、直訳すると「日本の 良い 農業の やり方」になります。この認証を一言で表すと、
食品安全・労働安全・環境保全・人権福祉に適切に取り組む農場に与えられる認証
となり、農園は約120項目の管理点からなる基準を整備し、審査を受検し、問題なければ認証がもらえる、という仕組みです。
ちょっと細かいですが、中項目レベルの管理点は、次のような内容です。そして、当園でもこの細目レベルとなる120項目を1年弱をかけてあれこれ整備(文書化して実践)しました。
現在、審査で管理点のうち2つの不適合の指摘を受けたことから、是正報告書を提出し、最終判断を待っています。
なお、当園での受検対象は、栽培している全ての農産物についての、全ての工程(栽培・収穫・農産物取扱い)についてです。
認証が取得できたら、改めてブログで報告いたします。
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なお、認証取得に関して「お客さんから求められてもいないのに、取る意味ある?」と思われるかもしれませんが、そもそもこの手の認証は「アピール(シグナル)」なので、他人から求められることはまずないと思います。
今回の場合だと、農園からの「GAP認証農場を探している人」または「そのような農場の農産物を探している人」に対するアピール(シグナリング)です。
認証が得られたら、積極的にアピールして、そのような方に当園の農産物をお届けできるよう、取り組んでいきたいと考えています。
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サムネイル写真は、この夏の選果場の様子です。
]]>まずは桃!
上の写真は植えて2年目の「昴紀(こうき)」、桃のトップバッターです(7/1撮影)。あと1週間ほどで収穫を迎えますが、今年はまだ若木のためか、少し玉が小さいような気がします。これからの玉伸びに期待です。
おなじみの桃「あかつき」「なつっこ」もたわわに実っています(写真はあかつき、7/3撮影)。種が形成される時期が終わったようで、6月下旬から再び肥大し始めました。ここからの降雨と日照で味が決まります。
こちらはワッサー「スイートリッチ」です(7/1撮影)。
桃よりは一回り小さいですが、ワッサーなりに順調に大きくなっています。このままお天気に恵まれれば今月末頃から収穫が始まります。畑が千曲川の河川内耕作地にあるので、増水により水没しませんように・・。
プルーン「サマーキュート」(7/2撮影)もこのとおり、前回に比べて一回りほど大きくなりました。
ネクタリン「ファンタジア」も順調な仕上がり具合です(写真は6/15撮影)。こちらも河川内耕作地に畑があります。今年こそ、爽やかな酸味と甘味、芳香を味わえると期待しています。
また、栗は花が見事に咲き誇りました(写真は6/25撮影)。昨年の霜害に見舞われた栗畑でしたが、今年は見事に復活しました。
さて、来週は戻り梅雨と台風の来訪も予想されていますが、農作物への大きな被害が出ないことを祈ります。
次回は7月末、ワッサー収穫の頃に巡回記録を残したいと思います。
]]>昨年も多くの皆さまに当農園のフルーツをお求めいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで無事に開園3年目を迎えることができ、心より感謝しております。
昨年を振り返ると、4月にはプルーンやりんごが凍霜害に遭い、8月には収穫間際のネクタリン畑が水没するなど、自然災害に見舞われた厳しい年でした。一方、梅雨時期の雨が少なく日照時間が十分となり、果実の食味が全般的に良好であったことは救いでした。
今シーズンは”冬らしい冬”でスタートし、果実の生育は概ね平年並みとなり、遅霜の被害はありませんでした。結果、桃は摘果(=果実の間引き)作業に追われるほどの結実ぶりとなりましたが、一方でりんごは開花期の低温等により受粉条件が悪く、結実数がやや少なめでした。今後の長期予報では8月にかけて平年より高温・多雨が予想されており気掛かりではありますが、できるうる限りのお世話をして収穫に備えたいと思います。
現在の農作業は、桃の袋がけとりんごの摘果を進めている状況です。今年は開園時に植えた樹が生育してきたため、作業量も増えてきました。お手伝いいただける方の力も借りながら、ていねいに管理し、夏の繁忙期を迎えたいと思います。 また、「確かなフルーツを、ずっと」というモットーを形あるものにするため「JGAP認証」の取得を目指し、120項目にわたる食品安全・労働安全・環境保全への取組みを進めております。
今回のご案内では、昨今の資材価格上昇を踏まえ、大変心苦しいですが各商品とも若干の価格改定をしました。これも農園を継続させていくためのものとご理解いただけますと有り難く存じます。
ご予約受付期間は本日(6月24日22時)から8月1日までとなりますが、その後も収穫状況を見ながらオンラインショップにて取り扱ってまいりますので、追加のご希望があれば、一度お問合せください。
3年目も引き続き「確かなフルーツを、ずっと」をモットーに「確かなフルーツをお届けすること」「持続的な農地の活用に責任を持つこと」をお約束し、これらが実現するよう一歩一歩取り組んで参ります。
プログレスファームを、引き続きよろしくお願いいたします!
]]>今年も畑の巡回記録を綴っていきたいと思います。
既に約2センチのサイズに育った果実もあります。特に収穫時期が早い品種は生育期間が短いため、早く摘果を済ませないと最終的に十分な大きさになりません。いかに早く摘果を済ませられるか、時間とのたたかいです。
昨年、一昨年と霜害によりほとんど結実しなかったプルーン。今年は3年目にして初めてたわわに実りました。こちらもそろそろ摘果が必要です。
昨年の結実不良の影響か、今年は花が旺盛でした。また、霜害に遭遇しなかったため十分に結実するかと思いきや・・・どうやらうまく結実していない「カラマツ」のものが割とあります(上の写真。不受精で結実せず、はらりと落ちます)。近隣でも同じような話を聞きます。どうやら霜害だけでなくめしべの乾燥等によっても起こるようですが、実際のところは分かりません(情報収集中です)。
]]>お手伝いいただいた方々、本当にありがとうございました。
今年は連休前に花弁が散り、小さな桃の実ができ始めたのですが、霜害がなかったぶん、結実した割合が多く、作業量が多めです。
花の「がく」だった部分が裂けて花がらが落ちることを「がく割れ」といいますが、この「がく割れ」までに着果量を十分に調整することが望ましいとされていて、大忙しです。
忙しいとはいえ、作業効率をここから大幅に上げられるものでもないため、作業時間を確保することが必要になります。そこで、ゴールデンウィーク明けから本格的に早朝作業を始めました。5時頃から朝ごはんまでの約1時間半の作業ですが、2人で進めるので1日あたり3時間の貴重な時間です。
…そして本日やっと桃畑の摘花作業が終わりました!
しかしこれはあくまで1巡目の作業。着果調整はこれから2巡目、3巡目と続きます。7月下旬に収穫を迎える品種はそろそろ「がく割れ」が目立ってきましたし、合間にりんご、プルーンの摘果も行います。草刈り、消毒も忙しくなってきました。これから収穫時期に向けて、忙しさも加速します。そろそろエンジン半開です(^^)
]]>当園では桃、ネクタリン、すもも、プルーン、りんご、栗を栽培していますが、今年は今のところいずれも凍霜害の影響を受けず、いわゆる「平年並」の生育で推移しています。
4月24日時点でネクタリンは散り始め、桃とプルーンは満開、りんごは咲き始め、栗は柔らかい葉が出てきました。
写真:桃
写真:プルーン(3年目の今年、はじめて霜害に遭わず、綺麗に花が咲きました)
写真:りんご
写真:栗
写真:ライラック(お隣の畑です;おまけ)
今春ははじめて、アルバイトの方に作業を手伝っていただき、仕事を進めています。昨年は霜害があったため、着果調整はあまりせずに済みましたが、今年は完全に人手で進めています。有難いことですが、一人では思うように進まず、お手伝いを頂くことにしました。
大きな桃の木の摘花では、1人が丸1日かけて1本終わる感じですので、今の作業が一巡するまであと2週間はかかりそうです。やってるうちに摘蕾(てきらい)が摘花(てきか)になり、そして摘果(てきか)になっていきます。
これから、どんどん忙しくなります!(お読みいただいている方で、もし半日単位でお手伝い頂ける方がいらっしゃれば、是非ともお声かけください!)
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